忍者ブログ
縁Log

縁Log

ひたすらログ
[134]  [133]  [132]  [131]  [130]  [129]  [128]  [127]  [126]  [125]  [124
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

5003b272.jpgこにちは。
たまに楽しんでいるミニチュア作り(=ダンテのストロベリーサンデー)の途中メモのようなものです。

立体に興味があるとのお言葉をいただくことがあり、
もしこんなへタレ造型でも何かの参考になるかしら、と思って記録付けてみました。

多分マニアックでリア物なので、続きに格納しておきます。
この写真はスケールの参考に。

左から  旧シャッホ(バイクで轢いてガタンコ)  ミニチュアパフェグラス(H31mm) 下:豪華スプーン(1/4ドールスケール) 小さなスプーン(詳細不明、金と銀) 右上:クリームとイチゴと青いソース

1907d8d7.jpgf5f9bca9.jpgb99aabbb.jpg









リベリオンの形をしたチョコレートっぽいものを、ストロベリーサンデーに突き刺したい!!!
という計画で、リベリオンを作っているのですが まあ なかなか大きさが大きさだけに難航しています。
写真の説明の前に、ミニチュア製作の手順をご説明します。すげー長いよ。
(長い+面倒くさい人は ◆写真の説明 まで飛ばしてちょ。)



1 芯を作る (なくてもいい)
2 芯にパテを盛る (適当に)
3 大まかな形になるまでパテを盛ったり削ったりする
4 細部の作りこみ
5 磨き
6 シリコン型を作る(置換作業)
7 樹脂を流し込む(注型)
8 脱型、洗浄、磨き
9 表面塗装

こんな感じ。
作業は 原型製作 と 型作り と 注型 に大きく分類できます。
なにぶん、シリコン型を使ってレジン置換するの初めてなので何度でも失敗するつもりで挑んでいます。

原型作り:
リベリオンの原型は3本目になるのですが、一本目も二本目も満足な完成度に達しないうちに行き詰って放棄しちゃいました。一本目は母材(芯材)を誤って製作断念、二本目はいい所までいったんだけど、パテに限界を感じて終了しました。
今回は芯材にステンレス針金を、パテ(ポリエチレンパテ)は今まで使った盛り上げ用(もりもり)から高密度系(すべすべ)に変更してトライしています。
もりもりよりすべすべのいい所は、研磨すると艶が出るほど粒子が細かいことです。もちろん細かい所まで作りこみに耐えられるので細いパーツが折れたりする事がないようです。この反面、硬いので切削が困難です。指が疲れる。
原型の「形」が整ったら表面を磨いたりサーフェイサーを吹いて凹凸をつぶして完成です。
そうそう、ポリパテの臭さは癖になるほど強烈なので、使う時は周囲の人間関係に注意してね。
>使用する主な道具 カッターナイフ、金属やすり~#400?(ファイルとかビーズリーマーとか棒ヤスリとか色んな用途と名前があるけど削れればおk)、仕上げ用やすり~#1200(スポンジやすりやペーパーやすりなど曲面に合わせて)
>あると便利 根気、リューター、彫刻刀、有機溶剤(洗浄用にアルコール(燃料用)とペエイント薄め液ぐらいはあるといい)、サーフェイサー(仕上がり具合の確認+微細な穴埋め)


型作り:
型はシリコンを使います。シリコンなら何でもいいと思ってる。ということで、私はミニチュアスイーツのクリームに使う、シリコンシーラントを使いました。
今のところ片面開放の予定です。(もし二面や三方型にする時は原型の時点で分割もよく考えないといけなさそう)シリコン型のいい所は、細かい部分でも型を拡げたり伸ばしたりすれば注型物を傷めずに取り出せることです。
具体的な作業は、原型に離型剤を塗ってシリコンで包み、放置するだけ。
シリコンで包む時は、片手にラップを拡げ、その上に適量のシリコンをむにゅっと出し、シリコンの中に原型をうずめ、全体をラップで覆い、おにぎりします。にぎにぎすることで細部へシリコンが行き渡り、原型の周りから泡を追い出す事ができます。
>使用する主な道具 時間、ラップ、界面活性剤(=離型剤=食器用洗剤)


注型:
シリコンが完全に硬化したらカッターで分割して原型を取り出し、樹脂(レジン)を注ぎ込む湯口を整えて離型剤や原型を綺麗に洗い落とします。
洗浄がすんだらいよいよ流し込む樹脂を決めて着色し、注型。
取り扱いはレジンの性格を見極めて行わないと、写真のように失敗しまくりますので慎重に。
今回のような複雑なミニチュアには時間をかけて硬化する樹脂が向いてるような気がします。
硬化時間が早いと、細部へ行き渡る前に硬化してしまって細かい部分の型取りが出来ないってこともあるので。
写真のリベリオンではドクロの上あごと歯のあたりや、目の窪みが上手く取れてないのが多かったです。


樹脂について:
われわれ素人が扱える範囲の樹脂(レジン)はいろんなタイプがありますが、私が使ってる&知ってるのはこんな感じ。
 エポキシ樹脂 2液混合型、硬化速度は24時間以上、比重は重い、硬度がけっこう高い。透明度が高い。硬化後のヒケが無い、可塑性はほとんど無い。型の再現性が高い(ような気がする)「クリスタルレジン」という商品名のがメジャーのようです。

 ウレタン樹脂 母剤と硬化剤の混合型、硬化速度は1~2分、硬化時に発熱するので上手く扱うには型を温めておくといいかもしれない。比重はエポキシより軽く、硬化後も可塑性が高いみたい。透明度はエポキシに劣る。紫外線劣化が早いっぽい。硬度は低い+削ると粘り?のある感じ。

 シリコン 樹脂じゃないけど、充填剤としてつかってます。シリコンは弾性のあるゴム質。硬化剤を加えるもの、空気中の水蒸気に反応して硬化するものがあります。表面の皮膜が約一時間で出来、硬化速度はまちまちです。硬化剤を入れるタイプは早く硬化するようです。面白いことにシリコンはシリコン型に注型できます。一旦硬化したシリコンは、硬化してないシリコンと接してもくっつかないみたい。面倒なことにホコリをくっつける性質があるので、仕上げにコーティングスプレーを吹いたりしなきゃ扱いにくいです。

よく聞くPET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)やPVC(塩ビ)やポリスチレンなんかは熱可塑性樹脂なので整形が難しいためか売ってません。使ってみたいなぁー。


仕上げ:
注型した樹脂が完全に硬化したら慎重に型から取り出します(脱型)。造型によってはシリコンを樹脂が巻き込んで一度で使い物にならなくなることもありますので気をつけてー。
はみ出した樹脂のバリとりをして、ツヤっとさせたい部分はペーペーやすりなどで磨きます。
磨きにくくてどうしてもツヤが出ないときは、透明ラッカースプレーを吹いちゃえばおk。
この透明ラッカーがUVカットなら樹脂の劣化を防いだり、紫外線で着色した色の脱色を防いでくれるのでUVカットスプレーは一種類持ってるといいんじゃないでしょうか。



さてさて、ようやく
◆写真の説明です。
一枚目
リベリオン試作二本目からシリコン型を作って、いろいろ流してみた失敗作どもです。
この着色方法はどうだろう?とか、分量を見計らいながら試しているんですが。
樹脂には着色料の溶媒との相性がありまして、アルコールとかラッカー系とか絵の具で試してみました。
アルコールインク(油性ペンの詰め替えインク)は文句無く美しいレッドオーブ色になってくれて満足!
一番左のウレタン+アルコールインクは量が少なすぎてオレンジ色になっちゃいました。
水色のリベリオンは、ウレタン樹脂とラッカー塗料の相性が最悪だったようで細かな泡がでまくり、不透明な仕上がりになっちゃいました。こりゃだめだ。
チョコレート色のは、もともと半透明のシリコンにリキテックスの適当な色を混ぜてみたものです。最終目標はチョコレート色なので!しかしシリコンではべろべろしてしまい、刺さらない事が判明であります。
これもだめだ!
二枚目
レッドオーブ色のリベリオンと水色のリベリオンと、カラーサンプル。
このリベリオンの失敗は何かって言うと、ドクロ部分とドクロの下顎を別々に作って剣に付けようとしたら、付ける角度をまちがっちゃったのが大元でした。だから下顎ないの。鎖骨や肋骨も作ってない。
青いのは、青色透明のラッカー塗料をウレタン樹脂とエポキシ樹脂に入れてみました。
結果はどちらも失敗。ウレタンは発砲しまくって失透、エポキシは色がつぶつぶになってしまってかっこ悪い。さらに硬化不良でうにょうにょしてます。うーん、幻影剣作ってみたいんだけどなぁ。
三枚目
盛ったり削ったりしてる三代目。
すでにオーバーサイズ気味・・・。小さく、小さく仕上げなきゃ!
省略できる所は省略しながら、リベリオンの特徴は押さえながらできるだけ小さく作ってみようと思います。
しかし既に敗北気味・・・。
でもアタイ負けない!なんとか模索してみる!夏のインテで(略)
ダンテ待っててね!

拍手

PR
この記事にコメントする
お名前:
タイトル:
文字色:
メールアドレス:
URL:
コメント:
パスワード:   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
HN:
硝煙
性別:
非公開
職業:
猟師
趣味:
道草
自己紹介:
道草を愛する海沿いの農民です。
ごつっこみはご自由にどうぞ。
バーコード
ブログ内検索
カウンター
Powerd by NINJAブログ / Designed by SUSH
Copyright © 縁Log All Rights Reserved.
忍者ブログ [PR]